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小林芳規著作集 第一巻

鎌倉時代語研究 (上)

小林芳規著作集

◎資料の発掘と緻密な考証――上代から中世の国語学全般(文法・文字・表記・音韻・ 語彙・文体・言語生活)に関する論考を集成。

著者 小林 芳規
ジャンル 国語学(言語学)
国語学(言語学) > 総記・論集
シリーズ 小林芳規著作集
出版年月日 2021/08/05
ISBN 9784762936609
判型・ページ数 A5・410ページ
定価 13,200円(本体12,000円+税)
在庫 在庫あり
 

目次

凡例

鎌倉時代語研究の課題
 一、鎌倉時代語研究の意義
 二、「バシ」の使用例と位相
 三、「バシ」の生成時期の再考      
 四、「鎌倉時代語」の再検討

鎌倉時代語研究の方法
 一、はじめに              
 二、漢文訓讀文の資料について
 三、平假名文の資料について       
 四、片假名文の資料について     
 五、終りに

鎌倉時代の口頭語の研究資料について
 一、はしがき
 二、延慶本平家物語の會話文の用語
 三、延慶本平家物語における中世語法
 四、口頭語史料としての鎌倉時代語文獻の選定

和化漢文における口頭語資料の認定
 一、はしがき
 二、將門記二本の比較
 三、高山寺本古往来と和泉往来文治二年寫本との比較
 四、將門記・古往来各二本間の相違の意味
 五、將門記楊守敬舊藏本に現れた口頭語
 六、和泉往来文治二年寫本に現れた口頭語
 七、和化漢文の口頭語資料

日本語の歴史――中世――
 日本語史における中世語
 文字生活の新しい變化
 漢字音の日本化と固有音韻の變化
 近代語の語法と二重表現形式との發生
 東國語關係文獻
 中世文體の諸相と語彙

中世片假名文の國語史的研究
 序 章 研究の意義と資料
  一、國語史における中世の概念と本稿の對象時期    
  二、中世語研究の意義と方法
  三、研究資料について
 第一章 文字とその補助符號
  一、假名とその補助符號
  二、漢字の用法           
  三、假名と漢字との交渉〔送假名〕
 第二章 國語音韻の變化
  一、母音
  二、子音
  三、音節構成上の問題
 第三章 漢字音の國語化
  一、尾子音
  二、體母音
  三、連音上の問題(連濁/連聲)           
  四、漢字音の國語化の特徵
 第四章 文法の近代語的事象
  一、活用形
  二、助動詞
  三、助詞
  四、連語
  五、代名詞
  六、文法における近代語的事象の特徵
 第五章 語彙
  一、漢語
  二、口頭語的語詞                  
  三、特に、擬態語・擬聲語
 第六章 位相
  一、口頭語的文章表現
  二、東國語の檢討

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内容説明

【凡例 より】(抜粋)
本冊は鎌倉時代語研究の課題・方法・研究資料について考察した論考四篇を先に配し、鎌倉時代語を中核とする中世語について総合的に記述した論考をその後に配した。
 舊稿の内容をそのまま収載する原則に従ったが、誤植や脱字は訂正した。内容を補訂する必要のある時は、各稿の稿末に「補記」等として附記した。

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