ホーム > 角筆文献研究導論 全4巻
内容説明
中国大陸・朝鮮半島の古文献から「角筆」 で書かれた凹み文字や符号が見出され、 共通の筆記方法として、 大陸から半島を経て伝来した文字文化の一つであろうと考えられるようになった。 漢文の訓点記入に用いられるものと考えられていた角筆書入れは、 訓点資料だけでなく、古文書や平仮名文の古典、 片仮名交じり文の教義書、 手紙、 図絵の下絵など多様な文献にも用いられ、 使用者も貴族や僧侶だけでなく、 文字文化が民衆に浸透するに伴い、 庶民の間にも拡がり使用され全国的に用いられた。本書では、 東アジアにおける文字文化の伝統と受容の実態を明らかにした。