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平安時代の佛書に基づく漢文訓讀史の研究 第一册 敍述の方法

平安時代の佛書に基づく漢文訓讀史の研究

日本の訓點の起源、平安初期・中期・後期の訓讀語體系を明らめ、その変遷の原理に及ぶ大著

著者 小林 芳規
ジャンル 国語学(言語学)
国語学(言語学) > 総記・論集
国語学(言語学) > 語彙音韻
出版年月日 2011/03/30
ISBN 9784762935916
判型・ページ数 A5・368ページ
定価 13,200円(本体12,000円+税)
在庫 在庫あり
 

目次

第一册 敍述の方法 〔第一回配本〕2011年3月刊  A5判・368頁・12,600円
第一章 緒 説              
第二章 漢文訓讀史研究の課題と構想
第三章 漢文訓讀史の研究資料       
第四章 漢文訓讀史の時期區分―奥書の用語に着目して―
第五章 漢文訓讀史敍述の方法 比較訓讀法―妙法蓮華經の諸點本を例として―
第六章 漢文訓讀史敍述のための訓讀語體系

第二册 訓點の起源 
第一章 緒 説              
第二章 奈良時代の角筆訓點から観た華厳經の講説
第三章 日本の訓點の一源流        
第四章 文字の交流―片仮名の起源―
第五章 日本に傳來した宋版一切經の角筆加點―韓國の角筆點吐との関聯―
第六章 唐写經に施された中國の角筆加點  
第七章 日本語訓點表記としての白點・朱點の始原
第八章 勘經の訓讀法―奈良時代の訓讀―  
第九章 角筆加點の新羅華厳經
第十章 日本の經典訓讀の一源流―助詞イを手掛りに―
第十一章 日本のヲコト點の起源と古代韓國語の點吐との関係

第三册 初期訓讀語體系 〔第二回配本〕2011年8月刊 A5判・約850頁・予価23,100円
第一章 總 説       
第二章 明詮大僧都の訓讀法 平安初期における妙法蓮華經の訓讀法(一)
第三章 新薬師寺薬師如來像納入妙法蓮華經の平安初期訓點 平安初期における妙法蓮華經の訓讀法(二)
第四章 平安初期の妙法蓮華經諸點本の訓讀法       平安初期における妙法蓮華經の訓讀法(三)
第五章 大唐三藏玄奘法師表啓―南都における訓讀法変遷を通して― 
  院政期訓讀法との比較による平安初期訓讀法の特徴(一)
第六章 觀彌勒上生兜率天經贊―南都における訓讀法変遷を通して―
院政期訓讀法との比較による平安初期訓讀法の特徴(二)
第七章 唐代説話の金剛般若經集驗記―北嶺における訓讀法変遷を通して―
院政期訓讀法との比較による平安初期訓讀法の特徴(三)
第八章 平安初期の訓讀語の記述     
第九章 平安初期訓點資料の類別―假名字體を手掛りに―
第十章 平安初期における訓讀語の變移  
第十一章 平安初期における天台宗の讀解

第四册 中期訓讀語體系 〔第三回配本〕2011年12月刊 A5判・約650頁・予価18,900円
第一章 總 説  
第二章 寛平法皇の訓讀法 特定高僧の訓讀(一)  
第三章 石山内供淳祐の訓讀法  特定高僧の訓讀(二)
第四章 慈覺大師點所用資料の訓讀法 特定ヲコト點使用資料の訓讀(一)
第五章 順曉和尚點使用資料の訓讀法 特定ヲコト點使用資料の訓讀(二)
第六章 石山寺經藏の平安中期古點本の訓讀法について
第七章 天台宗三井寺の訓讀法 平安中期における各宗派の訓讀―平安新興佛教―(一)
第八章 天台宗延暦寺の訓讀法 平安中期における各宗派の訓讀―平安新興佛教―(二)
第九章 眞言宗小野流の訓讀法 平安中期における各宗派の訓讀―平安新興佛教―(三)
第十章 辯中邊論における眞言宗石山寺淳祐内供の訓讀法と法相宗興福寺空晴僧都の訓讀法
平安新興佛教と南都古宗の訓讀
第十一章 興聖寺藏本大唐西域記巻第十二平安中期點の訓讀法 
平安中期における各宗派の訓讀―南都古宗―(一)
第十二章 大乘掌珍論天暦九年點の訓讀法
平安中期における各宗派の訓讀―南都古宗―(二)
第十三章 石山寺藏佛説太子須陀拏經平安中期點の訓讀語について
第十四章 平安中期訓讀語の泯亡と繼承

第五册 後期訓讀語體系 〔第四回配本〕2012年3月刊 A5判・約1400頁・予価31,500円
第一章 總 説              
第二章 平安後期十一世紀における妙法蓮華經の訓讀法
第三章 祖點の成立とその過程       
第四章 祖點の繼承―天台宗三井寺における慶祚の繼承―
第五章 平安後期初頭における平安新興宗教の訓讀法と南都古宗の訓讀法
第六章 平安後期における南都の訓讀法   
第七章 平安後期における天台宗比叡山の訓讀法
第八章 平安後期における眞言宗小野流の訓讀法  
第九章 平安後期における眞言宗仁和寺の訓讀法
第十章 同一經典に異種のヲコト點法が加點された資料における訓讀語法の異同
第十一章 平安後期の訓讀法の性格

第六册 傳承と傳播 〔第五回配本〕2012年8月刊
〔前言〕
第一篇 訓讀法の傳承
第一章 院政期の訓讀法の性格            
第二章 宗派別訓讀比較法
第三章 不空羂索神呪心經の訓讀法          
第四章 蘇磨呼童子請問經の訓讀法
第五章 聖閻曼?迦威怒王立成大神驗念誦法の訓讀法  
第六章 金剛頂瑜伽護摩儀軌の訓讀法
第七章 金剛藥叉念誦儀軌の訓讀法          
第八章 虚空藏求聞持法の訓讀法
第九章 訓讀法の傳承の諸系統とその性格
第二篇 訓讀語の傳播
緒 説
第一章 假名書法華經に現れた訓讀語  
第二章 假名書文獻に現れた訓讀語
【以下続刊】
第七册 變遷の原理(一) 
第一章 序 説   
第二章 同漢字異訓の同漢字同訓化   
第三章 不讀字の定訓化
 
第八册 變遷の原理(二) 
第四章 音讀語化  
第五章 呼應語の統一と消失      
第六章 讀添語の消滅

第九册 加點識語集覧
  
第十册 訓讀語要語索引
  
別巻 訓點表記の歴史

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内容説明

『妙法蓮華經』諸本訓讀の比較により、漢文訓讀語の體系を見定める(比較訓讀法)。個別資料毎に、同じ文法機能を有する「字」の訓みを検討することによって、通時的・共時的研究が可能となる。

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