内容説明
〔上〕第一章中国大陸の角筆文献 (中国大陸の角筆文献への視線・台湾移存の角筆文献―居延漢簡の角筆―・大英図書館蔵敦煌文献 観音経の角筆加点・敦煌文献に加点された角筆の符号と注記・敦煌文献の加点と大陸の加点の日本への影響) 第二章朝鮮半島の角筆文献 (大韓民国における角筆文献の調査・日本の古訓点との関係(一)・同 (二) ―円珍手沢本のヲコト点―・新羅の角筆文献―大谷大学蔵判比量論に加点された角筆の文字と符号―) 第三章東アジア漢字文化圏における漢文加点法の比較(東アジア漢字文化圏における漢文訓読法の比較考察の可能性と必要性・筆記用具の使い分けに基づく加点の文字・符号の書入れ方法の差異・加点法の比較・東アジア漢字文化圏における日本の角筆文献の位置) 附章奈良時代写経の角筆加点の性格 (奈良時代の角筆加点についての仮説・華厳刊定記の加点の性格・華厳経の奈良時代写本に施された角筆加点・華厳経・華厳経注釈書以外の奈良時代写経に施された角筆加点・奈良時代写経の角筆加点の時期―平安初期写経との比較―・奈良時代写経の角筆加点の性格)