内容説明
〔6〕 (1)大随求陀羅尼経巻上・下 二巻院政期書写。 巻子本。 全巻に書写と同期頃の朱筆の仮名及びヲコト点(中院僧正点) が加点され、 梵文陀羅尼には墨筆の振仮名が加えられている。 (2)老子経上下 一冊河上公章句本。 室町末期写の本文に、 墨仮名とヲコト点(明経点)を施す。 (3)錦繡段抄存巻下 室町末期写一冊「錦繡段」 抄物の一本。 真言宗の抄物受容を知る資料。 (4)長恨歌並序一冊唐の白楽天の叙事詩、 長恨歌とその序を収める。 室町末期写、 墨仮名訓点が施される。 (5)摩尼蔵院左学頭御房論義名目一冊新義真言宗で行われた論議の用語を集め、 仮名・声点によって読み方を示した書。室町時代後期写。 編者未詳。 (6)真言院寺名処事一冊室町時代写。 第一部は真言宗関係の寺院名を列記。 第二部は真言宗の学匠の名を略記する際に用いる略字の一覧。第三部は諸尊法等の書名を列挙。 (7)実名字 一冊天文7年 (1538) 書写。 人名に用いられる漢字を集め、 同訓の漢字を一覧したもの。 (8)大般若経音義一冊室町時代写撰者未詳。 玄奘訳の大般若波羅密多経の中から難字を抜き出して音注と和訓を付した音義。 三巻本の中巻(巻401~500) にあたる。 (9)秘鈔表白 一冊応仁2年 (1468) 写本、 作者未詳。 守覚法親王撰「秘鈔」に取り上げられた諸尊の中、 仏眼・金輪等の三十一尊の修法の為に作られた表白。