目次
第二十七回 母夜叉 孟州道に人肉を売り 武都頭 十字坡に張青と遭う
第二十八回 松武 威もて安平寨を鎮め 施恩 義もて快活林を奪う
第二十九回 施恩 重ねて孟州道に覇たり 武松 酔いて蔣門神を打つ
第三十回 施恩 三たび死囚牢に入り 武松 大いに飛雲浦を鬧(さわ)がす
第三十一回 張都監 血は鴛鴦楼に濺ぎ 武行者 夜蜈蚣嶺を走る
第三十二回 武行者 酔うて孔亮を打ち 錦毛虎 義もて宋江を釈す
第三十三回 宋江 夜小鰲山を看(み) 花榮 大いに淸風寨を鬧(さわ)がす
内容説明
【本書の特色】
◎原文の雰囲気を可能な限り自然な日本語に移すことを目指した。
◎底本は、完全な本文を残す最古本「容與堂本」(中国国家図書館所蔵)を使用。「容與堂本」本文に問題がある場合は、注釈において指摘し、他本の本文を採用した。
◎本文は原則新字を使用。注釈であげる書名は繁体字(正字)、引用は伝統詩文については繁体字、『水滸伝』本文を含む白話文学については、原文の用字をできるかぎり正確に再現した。
◎「容與堂本」・「金聖歎本」に附された批評は、中国・日本文学に与えた影響を鑑み全文を翻訳。
◎主要版本間の異同を原則として全て示し、異同が生じた原因についても可能な限り考察を加えている。