目次
第十四回 赤髪鬼 酔いて霊官殿に臥し 晁天王 義を東渓村に認む
第十五回 呉学究 三阮を説きて撞籌(なかまいり)させ 公孫勝 七星に応じて聚義す
第十六回 楊志 金銀担を押送し 呉用 智もて生辰綱を取る
第十七回 花和尚 単(ひと)り二龍山を打ち 青面獣 双(ふた)りながらに宝珠寺を奪う
第十八回 美髯公 智もて挿翅虎を穏(なだ)め 宋公明 私(ひそ)かに晁天王を放つ
第十九回 林冲 水寨に大いに併火(なかまわれ)し 晁蓋 梁山に小(やや)泊を奪う
第二十回 梁山泊に義士 晁蓋を尊び 鄆城県に月夜 劉唐を走らす
内容説明
【本書の特色】
◎原文の雰囲気を可能な限り自然な日本語に移すことを目指した。
◎底本は、完全な本文を残す最古本「容與堂本」(中国国家図書館所蔵)を使用。「容與堂本」本文に問題がある場合は、注釈において指摘し、他本の本文を採用した。
◎本文は原則新字を使用。注釈であげる書名は繁体字(正字)、引用は伝統詩文については繁体字、『水滸伝』本文を含む白話文学については、原文の用字をできるかぎり正確に再現した。
◎「容與堂本」・「金聖歎本」に附された批評は、中国・日本文学に与えた影響を鑑み全文を翻訳。
◎主要版本間の異同を原則としてすべて示し、異同が生じた原因についても可能な限り考察を加えている。