内容説明
第三冊〔秋〕目次】(抜粋)
序に替えて――唐代の晴れを乞う習俗―― 圓仁が記録する晴雨を乞う習俗/『大唐六典』の晴・雨祈願/
晴れを乞う「祠令」の規定/晴れを乞う永徽「祠令」/晴れを乞う隋代の「祠令」/晴れを乞う武徳・貞観
「祠令」/晴れを乞う儀式次第/『白氏文集』の「祭城北門文」/北門を祭る史料
七 月
一 七月 七月の異称/上信風
二 秋の諸称 秋の異称/秋風の異称/秋景の異称/秋時の異称/秋節の異称/秋の草木の異称/秋樹と
秋雨/秋雨の諺
三 秋に関連する言葉 四秋/長流参軍/「天下秋を知る」
四 七月の果物 七月の果物(開封)/棗/仲思棗
五 一日の占い 朔日風雨/朔日立秋/朔日處暑/月初の雨占い
六 四日、麹室を準備する
七 洗車雨(六日の雨)
八 六日、早秋苦熱
九 六日、五穀の磨具を繕治する
一〇 六日、穆宗皇帝の生日 生日/立太子の経緯
一一 七日、七夕 七夕聚会の諸研究/牽牛とは/織女とは/七夕聚会の由来
一二 七夕の成立 『詩経』の牽牛と織女/七夕の成立/七夕行事の形成時期/前漢竇皇后の逸話/『淮
南子』の「渡織女」/牽牛と織女の古詩/牽牛像と織女像/「西都賦」の牽牛と織女/「西京賦」
の牽牛と織女/『風俗通』の「渡織女」/曹植の九詠/夏小正の七月
一三 唐代の七夕 七夕休暇/福建の七夕/小児節(宋代)
一四 六夕 『容斎随筆』の六夕説/六夕(唐代)/六夕(宋代)
一五 七夕の情景(北宋の開封) 七夕の情景/乞巧市/乞巧棚
一六 七夕の願い事 願い事/富貴を願う/長寿を願う/子を願う/聡明を願う
一七 乞巧 乞巧/『事物起原』の乞巧説/乞巧の初見/南朝の乞巧/荊楚地方の乞巧/唐代の乞巧/
唐代洛陽の乞巧/宮中の乞巧/華清宮の乞巧/他月の乞巧
一八 七夕の節物 杼を祭る/金針・銀針/五孔針/七孔針/九孔針/織女臺
一九 七夕の食べ物 羅睺羅飯/斫餅/乞巧果子/同心鱠/湯餅
二〇 七夕の酒 明星酒(洛陽)/菖蒲酒
二一 灑涙雨(七日の雨)
二二 七日、曝書と曝衣 前漢の曝衣閣/後漢の曝書と曝衣/阮咸の曝衣/郝隆の曝衣/北魏の曝書と曝
衣/六世紀の曝書と曝衣/唐代の曝書と曝衣/宋代の曝書
二三 七日の行事 七日、麹を作る/麹を作る祝文/藍丸と蜀漆丸を作る/乾糗を作る/思耳の実を採る/
麻花を採る/槐実から薬を作る
二四 七日の俗信 赤小豆を飲む/赤小豆を飲む(敦煌)/蜘蛛の巣の呪/瓜土を臍に塗る/悪事を思わ
ない/桃花末を塗る/柏子を服す/蓮の花を採る/麻勃を飲む/菖蒲酒を飲めば酔わな
い/苦瓠汁を飲む/瓜の葉で顔を拭う/守宮を塗る/赤布を焼く/乾藍草/烏薬
二五 七日の占雨 七日大雨/七日小雨
二六 七日、焉耆国の祖先祭
二七 九日、立秋 立秋/立秋休暇/涼風至る/離合風(立秋の風)
二八 立秋の祭祀 白帝を西郊に祀る(漢代)/白帝を西郊に祀る(隋代)/白帝を西郊に祀る(唐代)/ 白帝祭祀の「祠令」/五時迎気の「祠令」/五時迎気の唐初の「祠令」
二九 立秋の日、西字の岳鎮海瀆を祀る 唐代の祭祀/華岳題名/岳鎮海瀆の「祠令」/開元七年の「祠
令」/武徳・貞観の「祠令」/岳鎮海瀆の祭祀は中祀
三〇 華岳 唐代の華岳/韓愈の「華山女」/隋唐の華岳参詣
三一 立秋の日、狩猟物を宗廟に捧げ、武官に物を賜う(漢代)
三二 立秋の日、頭に楸葉を挿す(北宋)
三三 立秋に赤小豆を飲む 立秋に赤小豆を飲む/立秋の日、仙人が集会する
三四 立秋の占い 一丈の表を立てる/八尺の表を立てる/立秋清朗/立秋小雨/立秋大雨/立秋が火
三五 立秋の占気 坤気至る/坤気至らず
三六 立秋の占風 東北風/東風/西南風/西風/東南風/南風/西北風/北風
三七 立秋の天気 天気清朗/少雨/大雨
三八 一二日、窮日(厄日)
三九 一四日、祓除する(漢代の魯郡)
四〇 一五日、中元節 中元節/中元節の起源/隋代の中元/中元休暇/中元の設斎/道経の講義
四一 中元の断屠 中元の断屠/違反者の処罰
四二 「中元玉京玄都大献経」 「中元玉京玄都大献経」/『藝文類聚』所載の「道経典」
四三 中元日と盂蘭盆成立の先後
四四 盂蘭盆会 四世紀中葉の七月一五日/六世紀の盂蘭盆会/隋代の盂蘭盆会/唐代の盂蘭盆会/供物
の華美/寺観参詣/嶺南の盂蘭盆会/敦煌の盂蘭盆会
四五 盂蘭盆経 盂蘭盆の経典/「仏説報恩奉瓮経」/「仏説盂蘭盆経」/「仏説浄土盂蘭盆経」
四六 盂蘭盆とは 「盂蘭盆」の語源/盂蘭盆は容器(唐代)/盂蘭盆は容器(宋代)
四七 圓仁が記録する盂蘭盆会 圓仁のみた太原の盂蘭盆会/会昌の廃仏と盂蘭盆会
四八 唐代の俗講 俗講/俗講の開催月/盂蘭盆会の俗講/揚州の俗講/道教の俗講
四九 一五日、僧尼の解制(解夏解安居) 解制/四世紀中葉の七月一五日/六世紀の解制/唐代の解制/
宋代の解制
五〇 盂蘭盆の食べ物(盂蘭餅餤)
五一 盂蘭盆(容器)による気候の占い(宋代)
五二 七日斎(斎七) 七日斎/七日斎の初見/唐代の七日斎/圓仁の七日斎/五代・宋の七日斎
五三 契丹(遼国)の中元
五四 石国の七月一五日
五五 二〇日、鷹を捕獲する
五六 二五日、廟に集い歓飲する
五七 蝉売り 李白の「代秋情」詩/青林楽/斉女(蝉の異名)
五八 七月の竹葉粥
五九 七月、「行盗」の行事(永州)
六〇 七月の生子を川に流す(雅州の少数民族)
六一 鋳銭の休業月
六二 七月、狩猟用の毒薬を作る(靺鞨)
六三 七月の雑事 漆器の手入れ/始涼に備う/豆を糶り麦を糴う/縑・練を収める/蕎麦を糶うる/
その他の雑事
六四 七月の俗信 一日、怒ること勿れ/一五日、仏座の土を取り、臍中に著ける/二三日、髪を洗う/
二五日、浴する/二八日、白髪を抜く/丑の日、富家の中庭の土を取る
六五 七月の食禁 生蜜を食べない/麦を食べない/落地の果実を食べない/茱萸を食べない/
雁を食べない/蓴(じゅんさい)を食べない/立秋の後五日、瓜を食べない/
蔆芰(ひし)を食べない
八 月
一 八月 八月の異称/白鶴鳴く/潮熱(宋代)/八月小春(宋代)
二 八月の風と雨 蓼花風/盲風/蓼花の諺(明代)/裂葉風/蒲萄風/豆花雨
三 八月の江南の情景
四 八月の雑占 八月多雨/八月の虹/八月の雨と雷/三卯以外に麦を種えない/三卯に麦を植える
五 一日、天灸日 清代蘇州の天灸/後漢の天灸/六世紀江南の天灸日/隋代の天灸/唐代の天灸/
敦煌文献の天灸/宋代の天灸/元代の天灸/明代の天灸
六 一日、眼明囊を贈答する 『野客叢書』の承露絲囊/前漢の承露盤/三国・魏の承露盤/
『風土記』の承露/『続斉諧記』の承露/梁の簡文帝の「眼明囊賦」/『荊楚歳時記』の眼明囊/
隋代の眼明囊/唐代の眼明囊
七 一日、先聖(孔子)と先師(顔回)を釈奠する 先聖と先師を釈奠する/長安の孔宣父廟/北斉の
釈奠/隋「開皇令」の釈奠/貞観二年の「学令」改正/大業「学令」の先聖/貞観「学令」の先聖/
貞観二一年の詔書/永徽「学令」の先聖/孔子が文宣王となる
八 地方の釈奠 孔子廟の南面/敦煌の文宣王廟/嶺南の釈奠
九 一日より公的労働が中功となる 八月の日の出と日没/短功・中功・長功/三功の作業量
一〇 一日、貙膢をなす 漢代の冀州/晋代の河東地方
一一 一日の占い 朔日陰雨/朔日大風
一二 一日の占雲 朔日雲なし/朔日の雲が蒼白/朔日の長雲/朔日の黒雲/朔日の赤雲
一三 一日、公的営造の解禁日
一四 二日、社稷を祭祀する 社稷を祀る日/社稷を祀る/社稷の祭官/敦煌の社稷壇/杭州の社稷を祭
祀する
一五 二日、太公(軍神)を釈奠する 太公とは/唐初の太公祭祀/神龍二年の太公廟設置/太公廟の設
置/武貢挙の郷飲酒礼/長安の太公廟/『唐令拾遺補』の祠令/張良を配祀から除く/太公が武成
王となる
一六 五日、千秋節(玄宗皇帝の生日)の成立 玄宗皇帝の生日/千秋節の制定/千秋節制定の上表/上
表の疑問点/千秋節の儀式次第/千秋節の休暇規定/天長節
一七 千秋節の諸行事 千秋節の諸行事/寿酒を献上する/金鏡の綬帯を贈答する/承露囊の贈答/宴楽
/寺観の設斎/千秋節の雑技
一八 『大唐六典』の八月一五日節日
一九 皇帝の生日と節日 皇帝の生日節の背景/千秋節以前の皇帝の生日/天長節以降の生日節/唐皇帝
の生日節名/生日節の禁屠/生日節の素食(精進料理)/生日節の寺観参拝/皇帝の生日に建碑す
る/進奉
二〇 皇帝以外の生日行事 前漢の盧綰の生日/生日行事/官人の生日行事/圓仁が伝える官人の生日
行事
二一 洗児の習俗 「洗児」の史料/福建の「洗児」(南宋)/『清俗紀聞』の湯餅会
二二 洗児銭 南宋の洗児金銭/近世の洗児銭/安禄山の洗児金銭/代宗皇帝の産湯/王建の洗児銭/
『金鑾密記』の洗児金銀銭/南唐の洗児金銀銭/北宋の洗児
二三 八日の採薬(後漢)
二四 上旬、鷹を捕獲する
二五 一〇日、張女郎神を祀る 張女郎神/六世紀の張女郎神/唐代の張女郎神/郴州の張女郎神/梁州
の張女郎廟/慶州の張女郎廟/漢水の張女郎廟/敦煌の張女郎神
二六 白露の前後に尊神を祭る(漢代)
二七 一五日、観月 八月観月の所以/花朝月夕/唐代の花朝月夕/隋代の観月/蘇頲と李乂の観月/望
月臺/白楽天の観月詩
二八 中秋の食べ物 玩月羮/中秋の酒食(宋代)
二九 一五日、新羅国の宴会
三〇 一五日の亀茲国の行事
三一 一八日、観潮(杭州) 銭塘江の観潮/唐代の観潮/観潮を詠む/潮旗/廬州の潮
三二 二二日、秋の社日 秋社/秋社の休暇/秋社の禁令/社翁雨
三三 秋社 後漢の秋社/六世紀の秋社/隋代の秋社/唐代の秋社/韋壮の秋社詩
三四 秋社の行事 社神を祠る/春秋の聚会/社神/王維の「涼州郊外遊望」/福建と嶺南に社なし/社
宴/女性の休日/里帰り(宋代)
三五 秋社の食べ物 肉/環餅/辣鶏臠(社飯)/羮
三六 秋社の俗信 泥を屋上に著く/犬の肝を埋める/酒と飯を和えたものを食す
三七 秋分前一日、陽気を禳う(隋)
三八 二六日、秋分 秋分/秋分の休暇/報秋鳥
三九 夕月を国城の西に祭る
四〇 度量衡の検査 古代の度量衡の検査/唐代の度量衡検査/度量衡の検査の「天聖令」/日本令の規
定
四一 秋分の禁忌 殺生をしない/刑罰を行わない/房帷を處す/喪を弔わない/疾を問わない/大酔し
ない/君子は斎戒す/春分の禁忌
四二 秋分以後に死刑を執行する 「獄官令」の規定/規定に違反した場合/その他の死刑停止月日/韋
月将の処刑/長孫?の処刑/雨で死刑が延期された例
四三 秋分の占い 雷収まる/蟄蟲戸を坏ぐ/水涸れる
四四 秋分の占気 日没後の白雲/日没後の白黒気/兌気至らず
四五 秋分の占風 東風/西風/西北風/東南風/北風/東北風/南風/西南の風
四六 秋分の雑占 一丈の表を立てる/八尺の表を立てる/秋分が五行の火/秋分が五行の水/秋分の日
が晴朗/秋分の日が小雨
四七 秋分以降は雨乞い(雩)をしない
四八 蜀州青城の丈人山を祭祀する 杜甫の「丈人山」詩/『大唐六典』の規定/丈人山を希夷真君に封ず
四九 官人に秋冬の季禄を支給する 季禄/日本の季禄/品階別の季禄料/日割り支給/外官の季禄/在
京長上