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八世紀末期~十一世紀初期 燉煌氏族人名集成

―氏族人名篇 人名篇―

八世紀末期~十一世紀初期 燉煌氏族人名集成

燉煌遺書はじめ石窟壁画・絵画文字資料群も含め総数3万人強を採録した、世界初、燉煌人名大事典なる!

著者 土肥 義和
ジャンル 東洋史(アジア)
東洋史(アジア) > 魏晋隋唐
東洋史(アジア) > 宋元
出版年月日 2015/02/03
ISBN 9784762965432
判型・ページ数 B5・1264ページ
定価 41,800円(本体38,000円+税)
在庫 在庫あり
 

目次

序 言 
凡 例
氏族人名篇
人名篇
本書使用略号表           頭字総画検字表  
本書収録漢字人名文書番号一覧    主要参考文献表
後 記

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内容説明

本書は世界各地に分蔵されている56,000件を超える燉煌資料(燉煌遺書)を網羅的に調査し、延べ3万人強の人名を採取した、世界初の漢字人名一覧である。人名には便宜通し番号を付し、出典資料の所蔵番号と資料名称、資料の成立年代、当該人物の身分や肩書き、さらに関係する地名などの情報を併記した。配列は漢字単位の五十音順とし、検索の便のため「頭字総画検字表」を付した。人名を抽出する時期は、大半の燉煌資料が集中する、吐蕃による燉煌占領前後の八世紀末から燉煌の地方政権である帰義軍節度使期の十一世紀初期までである。なお本書で扱う燉煌資料は、1900年に中国甘粛省燉煌県莫高窟で発見された「燉煌遺書」のほか、甘粛省各地の石窟壁画や絵画に記された文字資料群も含む。

  56,000件を超える燉煌資料は、発見以来、中国本土のほか、イギリス・フランス・ロシア・日本等の国々に運ばれ、各国の諸機関に分蔵された。よって近年まではその全体像を具体的に把握することが出来なかった。

ところがこの十数年の間に、中国・イギリス・フランス・ロシアの4か国の公的研究機関が管理する燉煌資料の図版写真集が陸続と公刊され、2012年に至って完結を見た。これは一大慶事と云うべく、これによって全体の9割以上の燉煌資料からの人名採取が可能となったのである。

  本書の特徴の一つは、上に記したように当該人名に関わるいくつかの重要事項を併記したことにある。それら人名に関わる肩書(親属関係・身分・官職名・僧職名等)・地名(行政単位・民族部落名・郷名・渠水名等)・寺院名等の諸項目を有機的に関連付けることによって、資料の成立年代や当該社会の構成、政治の

動向、仏教文化の実態、諸民族の交流あるいは融合等の解明が期待される。

  世界に分蔵される燉煌資料を読解き関連付けるツールとしての本書の価値は計り知れない。

(平成26年日本学術振興会助成図書)

本書は、燉煌学・中国史・シルクロード史・仏教史(仏教美術史)等、広く燉煌文書を扱う全ての研究者必携の一冊です。本書により、これからの燉煌学は大きく発展するものと考えられます。

 

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