目次
刊行によせて
Ⅰ 華東農村
1.2008年3月、江蘇省・上海市の農村
2.2008年9月、江蘇省・上海市の農村
3.2009年3月、江蘇省・上海市の農村
4.2010年2月・3月、江蘇省・上海市の農村
5.2010年12月、江蘇省の農村
6.2011年11月、江蘇省の農村
7.2012年3月、江蘇省の農村
8.2013年9月、江蘇省の農村
9.2014年3月、江蘇省の農村
10.2014年12月、江蘇省の農村
11.2015年5月、江蘇省の農村
12.2016年3月、江蘇省の農村
13.2017年5月、2018年3月、台湾・上海市・江蘇省
14.2018年5月・10月、江蘇省の農村
15.2019年月、浙江省嘉興市の農村
16.2019年12月、江蘇省無錫市の農村
Ⅱ 華中農村
1.2016年10月・2017年6月、湖北省の農村
2.2018年10月、湖南省の農村
3.2019年10月、湖南省の農村
4.2018年10月・2019年10月、湖南省の農村
Ⅲ 付録-東北農村
1.2018年8月、吉林省・遼寧省
2.2018年8月、東北農村調査
あとがき
編者紹介
内容説明
【刊行によせてより】
華東農村訪問聞き取り調査の目的の1つは、1939~40年に満鉄調査部が実施した華中農村(松江、嘉定、太倉、常熟、無錫、南通)実態調査(報告書の刊行は1940~41年)の追跡調査という意図があり、加えて、その後の変化を探求することにあった。そして、華東農村訪問聞き取り調査の特徴の1つは、華北農村訪問聞き取り調査と同様に、10年余りの長期にわたって同一農村において聞き取り調査を行って村民との間に信頼関係を構築することができたことによって、詳細な聞き取り調査を実施することができた点にある。
以上から、華東農村は華北農村とは大きく異なっていることが明らかになったとともに、我々にとってまだ農村訪問調査が少ない華中や東北の農村とも大きな差異があることも明らかである。よって、本書刊行の意義は、本調査報告書が現代中国農村社会の変化に関する資料・史料にもなっている点にある。
本調査報告書では、大学の紀要などに掲載してきた調査報告書を調査年順にまとめることにした。また、満鉄調査部の中国農村実態調査報告書にならって、旅程や訪問地の状況に関する記述も再録した。このことは、今後の農村調査の参考とするため、また、当時の状況を理解するために、役立つと考えられる。