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中国の農民は何を語ったか

――華北農村訪問聞き取り調査報告書(2007年~2019年)―― 

中国の農民は何を語ったか

◎他に類を見ない、10 年以上に亘る定点観測的な華北農村訪問調査結果の刊行

著者 祁 建民
弁納 才一
田中 比呂志
ジャンル 東洋史(アジア)
東洋史(アジア) > 近現代
出版年月日 2022/03/18
ISBN 9784762967061
判型・ページ数 A5・620ページ
定価 15,400円(本体14,000円+税)
在庫 在庫あり
 

目次

まえがき(内山雅生)

凡例・刊行に寄せて(弁納才一)

調査農村の概況(祁建民)

1.2007年12月、山西省太原市・霍州市農村   
2.2008年12月、山西省太原市・霍州市・平遙県農村
3.2009年12月、山西省平遙県の農村      
4.2009年12月、山西省平遙県南政郷道備村
5.2009年12月、山西省平遙県道備村      
6.2009年12月、山西省平遙県の農村
7.2010年7月、山西省平遙県の農村       
8.2010年7月・8月・12月、平遙県の農村
9.2010年8月、山西省平遙県の農村
10.2010年8月、山西省平遙県南政郷道備村・霍州水利局・四社五村
11.2010年8月・12月、山西省平遙県道備村   
12.2010年12月、山西省の農村
13.2011年8月、山西省の農村      
14.2011年8月、山西省霍州市四社五村・平遙県南政郷道備村
15.2011年8月、山西省平遙県道備村   
16.2012年8月、山西省の農村
17.2012年8月、山西省平遙県南政郷道備村・霊石県溝峪灘村 
18.2012年8月、山西省平遙県道備村    
19.2013年8月、山西省の農村   
20.2013年8月、山西省平遙県南政郷道備村・霊石県溝峪灘村・四社五村  
21.2013年8月、山西省平遙県道備村
22.2013年8月山西省霊石県溝峪灘村、
   2014年8月霊石県溝峪灘村、霍州市陶唐郷義旺村、定襄県季庄郷閻徐庄
23.2013年8月、山西省平遙県道備村   
24.2014年8月、山西省の農村 
25.2014年8月、山西省霊石県溝峪灘村  
26.2014年9月、河北省・山東省の農村    
27.2014年9月、河北省順平県王各庄村・清苑県張登村     
28.2015年9月、河北省・山西省の農村
29.2015年9月、河北省順平県王各庄村・清苑県張登村
               ・山西省霍州市四社五村・霊石県溝峪灘村
30.2015年9月河北省順平県高于舗鎮王各荘村、山西省霊石県南関鎮溝峪灘村、
   2016年9月河北省ジョウ陽県五公鎮五公村、山西省霊石県静升鎮椒仲村、
                            霊石県南関鎮溝峪灘村
31.2016年9月、河北省・山西省の農村  
32.2016年9月、山西省霍州市四社五村
33.2017年9月、山西省の農村
34.2017年9月、山西省霊石県椒仲村・四社五村・霊石県溝峪灘村
35.2017年9月、山西省霊石県静升鎮椒仲村
36.2017年9月・2018年9月、山西省霊石県静昇鎮椒仲村・南関鎮溝峪灘村
37.2018年9月、天津市・山西省の農村
38.2018年9月、山西省霊石県静昇鎮椒仲村・霍州市四社五村
           ・霊石県南関鎮溝峪灘・霍州市大張鎮賈村・山西大学
39.2019年9月、山西省の農村 
40.2019年9月、山西省霍州市四社五村・交城県段村
          
あとがき(田中比呂志)

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内容説明

【刊行に寄せてより】

 我々の研究手法の特徴は、以下の2 点に大別することができる。まず、近現代中国農村社会に関する文献資料に基づいて実証研究を行うのに加えて、実際に中国農村を訪問して現村幹部及び旧村幹部や一般老人に話を聞くフィールドワークを組み合わせることによって、文献資料の不足・欠落した部分を補完しようとした点にある。しかも、中国側の大学や研究機関との全面的な協力関係を基礎として、集団的・組織的な共同調査研究を実施することを通じて、学術交流を質的に高めてきた点にある。(中略)
 我々の問題関心は、かつての日本側による中国農村調査、例えば、満鉄調査部の農村調査実態調査報告書の成果を踏まえながら、我々が中国を訪問して自らの目で農村を直接的に観察し、近現代華北農村について社会・経済・政治・宗族・宗教・教育などの多様な観点から総合的かつ複合的に考察することにある。我々が訪問してきた中国農村の中には、10 年余りにわたって継続的に聞き取り調査を実施してきた農村がいくつかあることから、10 年余りの農村の変化を同時代的に体験してきたことになる。よって、我々の中国農村訪問聞き取り調査報告書が史料としての意味・価値を持つことにもなる。

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