目次
序 文 (太田 出)
調査日程表
第Ⅰ部 論文篇
太田 出「太湖流域漁民の蘇北人と鵜飼い――本地人・山東人との比較研究」
第Ⅱ部 調査報告篇
陳 俊才「一顆古老的太湖明珠――蘇州市漁港村漁文化遺存調査」
第Ⅲ部 口述記録篇(太田 出・佐藤仁史編)
口述記録説明
講述人分類
口述記録
金天宝 徐香香 沈老四 季関宝 李四宝
李才生 朱鶴民 孫定夷 張順時 倪文寿
褚阿弟 張小弟 李根大 李三宝 王礼庭
蔣勝元 陸正耀 趙良芳 周金弟 周雪娟
沈雲輝 陳連舟 夏木根 盛阿木 鄒正福
陳宝生 呉忠明 沈小林 張福妹 沈全弟
倪春宝 沈毛頭 王毓芳 王娥秀 朱新堂
徐錫泉 周家瑜 周培寧 陸永寿 席炳梅
周菊娥 馬桂芳 石坤元
英文目次
内容説明
【序文より】(抜粋)
本書は、筆者を代表者として実施された二つの研究課題、「清末民国初、江南デルタ市鎮社会の構造的変動と地方文献に関する基礎的研究」(2004~2006年度、科学研究費補助金基盤研究B)と「解放前後、太湖流域農漁村の『郷土社会』とフィールドワーク」(2008~2011年、科学研究費補助金基盤研究B)を含む、おおよそ2004~2012年の9年間に及んだ、太湖流域の農漁村をめぐる現地調査の成果の一部を公開しようとするものである。筆者らはこれまでに太田出・佐藤仁史編『太湖流域社会の歴史学的研究――地方文献と現地調査からのアプローチ』(汲古書院、2007年)、佐藤仁史・太田出・稲田清一・呉滔編『中国農村の信仰と生活――太湖流域社会史口述記録集』(汲古書院、2008年)、佐藤仁史・太田出・藤野真子・緒方賢一・朱火生編著『中国農村の民間藝能――太湖流域社会史口述記録集2』(汲古書院、2011年)の3冊を出版し、成果を世に問うてきた。その後、すでに少なからぬ時間を経過してしまったが、4冊目として出版される本書の目的は、特に太湖流域に分布する船上生活漁民を取り上げ、彼らを対象にして実施したヒアリングの一部を公開するという点にある。第Ⅰ部論文篇では、本書掲載の口述記録の一部分を利用し、実際に口述記録の利用が文献史料の限界を克服して興味深い論点を提出しうることを提示してみたい。第Ⅱ部調査報告篇では、調査の過程で知り合った陳俊才氏が調査・寄稿してくださった「一顆古老的太湖明珠――蘇州市漁港村漁文化遺存調査」を掲載する。第Ⅲ部口述記録篇では、2004~2011年にヒアリングを実施した太湖流域船上生活漁民の語りを中心として整理・掲載する。
Fishermen and Waterside Life in Modern China: Interviews with Fishermen of the Taihu Lake(太湖)Area