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日本・朝鮮の文献交流と始祖伝説認識  これから出る本

一六~一九世紀における相互の文化理解

日本・朝鮮の文献交流と始祖伝説認識

◎近代史学の展開以前の、日朝両国の一般民衆による相互の歴史・文化理解を考察する

著者 平木 實
ジャンル 東洋史(アジア)
東洋史(アジア) > 明清
東洋史(アジア) > 朝鮮
日本古典(文学) > 近世文学 > 儒学国学
日本漢学
出版年月日 2025/04/18
ISBN 9784762967566
判型・ページ数 A5・192ページ
定価 6,600円(本体6,000円+税)
在庫 未刊・予約受付中
 

目次

はじめに
第一章 文献交流による朝鮮・日本両国相互の文化理解
一、朝鮮半島の文化理解に日本に影響を及ぼした朝鮮国の文献
(一)儒教的道徳倫理規範の模範として活用された文献
(二)漢方医学書の伝来と和刻版の刊行
二、日本の諸学者の朝鮮半島の通史的歴史理解に影響を及ぼした文献
(一)朝鮮時代初期に朝鮮国に存在した史書
(二)通史的歴史理解に影響を及ぼした朝鮮国の史書
三、朝鮮国における日本文化・歴史の理解に寄与した日本の文献
第二章 日本の諸学者の朝鮮半島理解と始祖伝説認識
一、日本の諸学者の史的理解と始祖認識
(一)国学者のばあい
本居宣長/平田篤胤/落合直澄
(二)儒学者のばあい
林信勝/林恕/山鹿素行/新井白石/雨森芳洲/伊藤長胤/林子平/伴蒿蹊
(三)その他の歴史家・思想家など
松下見林/寺島良安/木村理右衛門/藤原貞幹/黒木貞永/日初寂顕/頼襄
(四)華夷意識の変容と神道論の展開
華夷意識の変容/儒学者の神道論の展開
二、国史概説書の史的認識
第三章 日本の朝鮮史概説書にみえる始祖記述について
一、日本の朝鮮史概説書にみえる始祖伝説記述
(一)『啓蒙朝鮮史略』
(二)『朝鮮史(太古史・上古史・中古史)』
二、『啓蒙朝鮮史略』・『朝鮮史(太古史・上古史・中古史)』の高句麗の始祖記述
三、『啓蒙朝鮮史略』・『朝鮮史(太古史・上古史・中古史)』の百済の始祖記述
四、『続日本紀』にみえる高野新笠の伝承との比較
第四章 一五~一九世紀の朝鮮国の文献にみえる始祖檀君論展開の様相
一、朝鮮時代中・後期における始祖伝説に関連する文献
二、檀君伝説に関する最初の記述
三、朝鮮時代中・後期諸学者の檀君論
徐居正/柳希齢/呉澐/李睟光/安邦俊/北崖老人/洪万宗/許穆/南九万/朴世采/李万敷/金誠一/李瀷/呉光運/李重煥/安鼎福/柳光翼/李万運/洪良浩/李種徽/李肯翊/李徳懋
結言/あとがき

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内容説明

【はじめに より】(抜粋)

 日本と朝鮮は、戦乱と支配・被支配の対立関係を繰り返しながらも文物・使節などの交流が頻繁に行われ続けてきた。その間に相互にどのような文献が交流されたのか、そしてそれらの文献のうち両国の学者や知識人が入手し、学ぶことのできたのはどのような文献であったのか、さらに当時の両国で民衆の教育に重要な役割を果たした日本では国学者、儒学者、知識人、また朝鮮時代後期の儒学者、実学者たちが、双方の文化や歴史についてどのような文献を入手して研究し、教育にあたっていたかについて対象年代を一六~一九世紀に焦点をあてて考察し、その考察方法として、両国で始祖として理解されてきた日本の天皇制、朝鮮時代後期に展開していた民族思想としての檀君朝鮮というそれぞれの始祖をどのように理解していたかについて重点的に考察を進めてみた。

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