ホーム > 高山寺経蔵の形成と伝承

高山寺経蔵の形成と伝承

高山寺経蔵の形成と伝承

◎高山寺経蔵典籍文書調査団五十周年記念出版!

著者 高山寺典籍文書綜合調査団
ジャンル 国語学(言語学)
国語学(言語学) > 総記・論集
仏教学
出版年月日 2020/03/18
ISBN 9784762936463
判型・ページ数 B5・536ページ
定価 27,500円(本体25,000円+税)
在庫 在庫あり
 

目次

序 文──調査団五十周年記念出版に寄せて── (高山寺山主 田村惠心)
緒 言 (高山寺典籍文書綜合調査団代表 石塚晴通)


第一部 論 考 篇

コディコロジーより見たる高山寺本 (石塚晴通)

高山寺蔵空海撰述書の古写本・古刊本について (月本雅幸)

玄法寺儀軌における敬語待遇表現の諸相
        ──院政期の東大寺点加点資料二種── (松本光隆)

『雑筆集』所収の教化の文体 (山本真吾)

高山寺の古辞書音義 (池田証寿)

江戸時代における高山寺の諸相──僧侶の事績を中心に── (徳永良次)

中世初期旧仏教寺院における文字生活──明恵上人とその周辺を例として―― (矢田 勉)

高山寺蔵『打聞集』について──仮名表記自立語の検討を中心に── (磯貝淳一)

『脩華嚴奧旨妄盡還源觀』の刊行──印刷方法と訓読方針の関係について── (白井 純)


第二部 資 料 篇

高山寺蔵論語集解(清原本・中原本)解題・影印 (石塚晴通・小助川貞次)

高山寺蔵『法華経義疏第一』解題・影印 (古田恵美子)

高山寺蔵「観智記」鎌倉時代中期写本 解題並びに翻字本文 (土井光祐・金水 敏)

高山寺本『受法用心集』解題・翻刻 (末木文美士)

金剛般若経依天親菩薩論賛略釈秦本義記 解題・影印 (池田証寿)

小川義章師覚書類の概要と翻刻
        ──歴代住職関連記事を中心に── (大槻 信・山中延之)


あとがき (池田証寿)

高山寺典籍文書綜合調査団名簿

このページのトップへ

内容説明

【緒言より】(抜粋)

栂尾高山寺経蔵は、古来貴書善本の宝庫として名高く、鎌倉初期中興開祖明恵上人高弁の蒐集以来、真摯な学究の依り所として護持補強され今日に伝えられたものである。而も草創期に既に蔵書目録が作成され、以後も代々補われ其れ等にはインスペクションの跡も留められて、凡そ一万二千点に上る典籍の伝承が大略把握し得るという世界的に見ても稀有な存在である。

 本調査団は、二〇一八年度に結成五十周年を迎えるに当たり、日頃の調査研究の成果を纏め学術書として公刊する構想が持ち上り、幸いにして毎年度末に本調査団研究報告論集の制作を依頼している汲古書院から刊行して戴ける運びとなり、又北海道大学大学院文学研究院の刊行助成も得られるに至った。

 本書に所収したのは、第一部論考篇九篇、第二部資料篇六篇である。論考篇所収の各篇は、高山寺経蔵本の特徴の解明に努めたものであり、資料篇所収の各篇は、経蔵本の中から学術的価値の高い資料の提供に努めたものである。

このページのトップへ