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伝統中国の法と秩序

地域社会の視点から

伝統中国の法と秩序

伝統中国の社会秩序のメカニズムの解明を試みる!

著者 小川 快之
ジャンル 東洋史(アジア) > 宋元
東洋史(アジア) > 明清
出版年月日 2009/04/27
ISBN 9784762928543
判型・ページ数 A5・190ページ
定価 3,850円(本体3,500円+税)
在庫 在庫あり
 

内容説明

新たな史料の発掘などにより、中国・台湾・日本ともに、一九八〇年代以降、宋―清代の法と社会に関する研究が活発になっている。本書は、そうした研究も踏まえて、学界で注目されている「健訟」という訴訟好きの社会風潮に着目しながら、宋―明代の江西における経済発展(開発)のあり方などについて分析を行い、近世日本の社会とも比較しつつ、伝統中国の社会秩序のメカニズムの解明を試みたものである。

 

【内容目次】

凡  例・序  言

第一章 「健訟」研究と問題の所在

一 宋元明代の江西における「健訟」

二 健訟」研究の現状と課題

三 経済発展のあり方から分析する試みについて

四 秩序維持・利害調整のあり方をめぐって

五 本書における考察方法について

第二章 宋代信州の鉱山における紛争の構図

一 鉛山場の設置と発展

二 鉛山場における紛争と訴訟

三 鉱物輸送と紛争・訴訟

第三章 宋代江西・江東饒州における農業と訴訟

一 江西・江東饒州デルタ地帯における農業と訴訟 

二 江西河谷平野地帯における農業と訴訟

第四章 宋代明州沿海部における紛争と秩序

一 海上交易の活発化

二 税場の設置と「砂主」勢力の出現

三 税場の廃止と訴訟

第五章 明代江西における開発と社会秩序

一 江西デルタ地帯における開発と社会秩序

二 江西河谷平野地帯における開発と社会秩序

三 江西山間地における開発と社会秩序

結  語

付 録 書評 柳田節子著『宋代庶民の女たち』

あとがき・中文摘要・索  引

 

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