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目次
まえがき(内山雅生)/凡例
第1章 現代中国秘密結社研究の課題
1 紅槍会
2 哥老会
3 青 幇
第2章 戦前期日本の中国秘密結社についての調査
1 辛亥革命期
2 国民革命期
3 日中戦争期
第3章 国民革命時期の北方農民暴動――河南紅槍会の動向を中心に――
1 紅槍会の発生から拡大へ
(1)軍閥混戦と農民自衛
(2)岳維峻統治下の河南と都市民衆運動の発展
(3)滎陽紅槍会の蜂起より全面的蜂起へ
2 「農民割拠」状況の形成
(1)予東紅槍会 (2)予西紅槍会
(3)予北天門会 (4)予南紅槍会
3 槍会運動の分化と収束
(1)改編・弾圧・分化 (2)槍会運動の限界性
第4章 国民革命期における中国共産党と紅槍会
1 前期・「槍会指導者との折衝運動」
2 後期・「独立した槍会組織の創造」
第5章 紅槍会と郷村結合
1 紅槍会の成立と華北農村社会
(1)軍閥支配と紅槍会の結成 (2)土地廟と郷村結合
(3)民間信仰と廟会
2 運動の拡大と変容
(1)組織の膨張と構成変化の進行 (2)運動の衰退と民団への収編
第6章 南京政権と「迷信打破運動」(1928~1929)
1 南京政権成立直後の地方政治
(1)江蘇省政府の成立と“地方支配”の志向
(2)南京政権下の「民衆運動」 (3)地方政府と地方党部
2 「迷信打破運動」と民衆の反発
(1)「迷信打破運動」提起の意図 (2)「迷信打破運動」の展開
(3)民衆の反発・諸暴動
第7章 江北民衆暴動(1929年)について
1 軍閥混戦期の江北農村社会
2 暴動の開始
3 原因と背景
4 第二次暴動
5 第三次暴動
6 村落支配の再編――結びにかえて――
第8章 大刀会と国民党改組派――1929年の溧陽暴動をめぐって――
1 前提・1928年の大刀会
2 溧陽暴動の経過
3 暴動の計画と改組派の動向
4 暴動失敗後の状況
第9章 伝統的農民闘争の新展開
1 天門会集団の形成
2 華北農村社会の変動
(1)京漢鉄道の開通と農村社会 (2)経済危機下の民衆
3 闘争の新たな展開
(1)紅槍会型組織と天門会 (2)闘争の展開
(3)天門会と中共
4 天門会集団の解体と諸組織の再編成
第10章 天門会再考――現代中国民間結社の一考察――
1 林県天門会の創立と活動
(1)天門会創立の事情 (2)天門会の地域的拡大と組織の複雑化
(3)宗教活動の停止と天門会集団の解体
2 浚県(濬県)天門会の展開
(1)楊貫一の履歴 (2)抗日戦争時期の天門会と諸勢力
資料 天門会関係訪問記
第11章 天門会発祥の地を訪ねて――河南省林県東油村訪問記――
1 林県訪問の経過
2 天門会研究の近況
3 東油村の概況と村民の生活
第12章 中国農村経済研究会とその調査
1 創立と活動概観
2 農研会の組織と主要会員
3 社研の農村調査とその方法
第13章 抗日戦争中の『中国農村』派について
1 抗戦下の『中国農村』派の活動
(1)抗戦前夜の活動 (2)『中国農村』派の諸活動
2 農村変革論と辺区工作
(1)薛暮橋と山東根拠地 (2)減租減息論の展開
第14章 反革命鎮圧運動と一貫道――山西省長治市の事例――
1 長治市における一貫道組織の成立と発展
(1)古広生系の伝道と組織の展開 (2)薛洪系の伝入と組織の展開
(3)古広生系と薛洪系の道首層
2 長治市における一貫道取締闘争
(1)潜行した一貫道(道暗時期の対応)
(2)会道門の「解散・登記」工作
(3)一貫道への集中打撃取締闘争
初出一覧/あとがき/索引(事項・人名)
第1章 現代中国秘密結社研究の課題
1 紅槍会
2 哥老会
3 青 幇
第2章 戦前期日本の中国秘密結社についての調査
1 辛亥革命期
2 国民革命期
3 日中戦争期
第3章 国民革命時期の北方農民暴動――河南紅槍会の動向を中心に――
1 紅槍会の発生から拡大へ
(1)軍閥混戦と農民自衛
(2)岳維峻統治下の河南と都市民衆運動の発展
(3)滎陽紅槍会の蜂起より全面的蜂起へ
2 「農民割拠」状況の形成
(1)予東紅槍会 (2)予西紅槍会
(3)予北天門会 (4)予南紅槍会
3 槍会運動の分化と収束
(1)改編・弾圧・分化 (2)槍会運動の限界性
第4章 国民革命期における中国共産党と紅槍会
1 前期・「槍会指導者との折衝運動」
2 後期・「独立した槍会組織の創造」
第5章 紅槍会と郷村結合
1 紅槍会の成立と華北農村社会
(1)軍閥支配と紅槍会の結成 (2)土地廟と郷村結合
(3)民間信仰と廟会
2 運動の拡大と変容
(1)組織の膨張と構成変化の進行 (2)運動の衰退と民団への収編
第6章 南京政権と「迷信打破運動」(1928~1929)
1 南京政権成立直後の地方政治
(1)江蘇省政府の成立と“地方支配”の志向
(2)南京政権下の「民衆運動」 (3)地方政府と地方党部
2 「迷信打破運動」と民衆の反発
(1)「迷信打破運動」提起の意図 (2)「迷信打破運動」の展開
(3)民衆の反発・諸暴動
第7章 江北民衆暴動(1929年)について
1 軍閥混戦期の江北農村社会
2 暴動の開始
3 原因と背景
4 第二次暴動
5 第三次暴動
6 村落支配の再編――結びにかえて――
第8章 大刀会と国民党改組派――1929年の溧陽暴動をめぐって――
1 前提・1928年の大刀会
2 溧陽暴動の経過
3 暴動の計画と改組派の動向
4 暴動失敗後の状況
第9章 伝統的農民闘争の新展開
1 天門会集団の形成
2 華北農村社会の変動
(1)京漢鉄道の開通と農村社会 (2)経済危機下の民衆
3 闘争の新たな展開
(1)紅槍会型組織と天門会 (2)闘争の展開
(3)天門会と中共
4 天門会集団の解体と諸組織の再編成
第10章 天門会再考――現代中国民間結社の一考察――
1 林県天門会の創立と活動
(1)天門会創立の事情 (2)天門会の地域的拡大と組織の複雑化
(3)宗教活動の停止と天門会集団の解体
2 浚県(濬県)天門会の展開
(1)楊貫一の履歴 (2)抗日戦争時期の天門会と諸勢力
資料 天門会関係訪問記
第11章 天門会発祥の地を訪ねて――河南省林県東油村訪問記――
1 林県訪問の経過
2 天門会研究の近況
3 東油村の概況と村民の生活
第12章 中国農村経済研究会とその調査
1 創立と活動概観
2 農研会の組織と主要会員
3 社研の農村調査とその方法
第13章 抗日戦争中の『中国農村』派について
1 抗戦下の『中国農村』派の活動
(1)抗戦前夜の活動 (2)『中国農村』派の諸活動
2 農村変革論と辺区工作
(1)薛暮橋と山東根拠地 (2)減租減息論の展開
第14章 反革命鎮圧運動と一貫道――山西省長治市の事例――
1 長治市における一貫道組織の成立と発展
(1)古広生系の伝道と組織の展開 (2)薛洪系の伝入と組織の展開
(3)古広生系と薛洪系の道首層
2 長治市における一貫道取締闘争
(1)潜行した一貫道(道暗時期の対応)
(2)会道門の「解散・登記」工作
(3)一貫道への集中打撃取締闘争
初出一覧/あとがき/索引(事項・人名)
内容説明
【まえがき】より(抜粋)
本書は、1979年から2009年まで一橋大学社会学部および大学院社会学研究科で教鞭をとり、多くの 研究者を育成してきた、三谷孝氏の日本語論文のうち、現代中国社会における秘密結社を中心とする民衆 運動をまとめたものと、これに加え1930年代に陳翰笙を中心として活動した農村調査グループ 「中国農村派」に関する研究を収録したものである。