内容説明
(3) 「徂徠集」 三十巻十八冊荻生徂徠撰 元文5年刊荻生徂徠(1666-1728) 名は雙松、 字は茂卿、 江戸の人。 柳沢吉保に仕えた。 江戸時代の詩壇に古文辞派の旗幟を鮮明にし、 李王の古文辞を主張したのは蘐園一派であり、 その詩文論は我が国近世詩文論中最も有力なもので、 享保以後天下の詩壇を風靡して明和・安永の頃にまで及ぶ。 荻生徂徠は実にその主導者。 本書は徂徠の詩文集である。 「蘭亭先生詩集」 十巻七冊高野蘭亭撰 宝暦8年刊 高野蘭亭(1704-1754) 名は惟馨、 字は子式、本姓は高石、 東里とも号す、 江戸の人。 徂徠門人。 17歳にして失明したが詩書の多くを暗誦し、 詩作に励んだ。その詩風は近体を主とし、 律詩を得意とする。