内容説明
〔5〕 (1)梵字形音義巻第一 一帖 加賀国温泉寺住僧明覚が承徳2年 (1098) に著した悉曇学書。 (2)梵字書一帖室町時代書写尾欠・撰者未詳。 中世の悉曇研究書の一つで、 十二摩多及び三十五体文についての概説書。 (3)字母離分 一帖 室町時代書写。 空海撰。 梵字五十字について、 その一点一画ごとの意味付けを行ったもの。 (4)指微韻鏡一冊室町時代書写。 通行本の系統とは異なる新出の一本。 (5)韻鏡序解上・下 二冊永正14・15年恵範書写。 元応元年頃に釈道恵によって著された最古の韻鏡研究書。 本文は漢文体で詳細な朱・墨の訓点が加えられている。 (6)韻鏡字相伝口授・指微韻鏡序聞書一冊恵範書写(一部別筆)。 共に敦賀の気比社僧頼勢が応永頃に著した韻鏡の注釈書。 韻鏡研究史上の古注釈として著名であるが伝本は少ない。